・正社員登用って何?
・期間工から正社員になりたい
・どんな人が正社員になりやすいの?
こんな疑問に現役正社員の私が答えていきます
期間工を募集している多くのメーカーでは試験に合格すると、年齢や学歴に関係なく期間工から正社員になれます。
これを業界内では正社員登用制度と言います。
期間工として働いているうちに、この制度を利用して正社員になりたいと思う人も少なくありません。
しかし、期間工から正社員になりたいと思っても、どうしたらいいのか分からないことも多いですよね?
実際に試験を受けた期間工の話を聞くと
・なぜ落ちたのか分からない
・倍率高すぎて受かる気がしない
・受かるのは上司のお気に入りだけ
こんな愚痴をよく耳にします。
しかし、正社員の立場から見てみると「受かった人」と「落ちた人」には明確な差があると分かるんです。
実際に試験対策をしている上司とも話して、共感を得られましたので信頼性は高いです
この点に関してはメーカーごとに、多少の違いはあるかもしれません。
しかし、同じ製造業である以上は共通するものがあるはずです。
だからこそ、受かりやすい人の特徴を押えると試験の合格率が格段に上がると断言できます。
大手製造業歴15年以上の私が解説していきますので、この記事を読んでぜひ対策をしてみてください。
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目次
正社員登用制度とは、期間工のなかで採用試験に合格した人を正社員にする制度です。
製造業界ではトヨタを含める多くの大企業で、この制度を利用して期間工から正社員になる人が多くいます。
トヨタを例に挙げると年間で約300人近くが期間工から正社員になっているんです。
私の職場では年に2人くらい
期間工で働いているとマイナスイメージを持たれることも少なくありません。
しかし、正社員に受かると一気にイメージは逆転します。
「トヨタの正社員」と聞くだけで良いイメージを持ちませんか?
正社員になったら、「結婚した」「家を買った」などの報告をよく耳にします。
「肩書きに頼りたくない」と考える人もいるかもしれませんが、選択肢の一つとして覚えておくと良いですよ。
正社員になるための条件は大きく分けると以下の3つです。
・半年〜1年以上働く
・上司の許可、推薦を受ける
・試験に合格する
この条件は私の会社を基準にしていますが、他社の友人に聞いて調査したところ同様でした。
そのため、ほとんどの会社では同じと考えていいでしょう。
入社してすぐに正社員登用制度を利用はできません。
なぜなら、会社側は実績のある人を社員にしたいからです。
働いた実績もない人を正社員にするのであれば、新卒の採用で問題ありません。
半年〜1年は実績を作る期間だと考えて、無遅刻、無欠勤で真面目に働くのが重要です。
半年〜1年以上働くと正社員登用制度の話が上司から出ることが多いです。
許可か、推薦なのかは会社で異なるため直接確認をしてください。
社員になりたいと上司に話をしておくと、正社員試験が近づいた時に教えてくれます。
しかし、勤務態度が悪かったり、職場が正社員を求めていなかったりする場合には試験を受けられません。
試験を受けられないほとんどの場合は、勤務態度や実力によるところが大きいです。
普段から上司とコミュニケーションを取って認めてもらえるようにしましょう。
試験は筆記試験と面接があります。
筆記試験はSPI試験です。
SPI試験は専用の問題集があるため、何度も問題を解いて対策をしておきましょう。
問題のレベルは中学生くらいですが、対策をせずに受けると落としてしまう可能性もあります。
しかし、正直言ってテストはできて当たり前くらいに思った方が良いです。
それよりも重要なのは面接になります。
面接内容や対策は後で詳しく説明しますね
正社員になりやすい人の特徴はこの3つです。
・コミュニケーションが取れる
・リーダー格として働ける
・熱意がある
個人的に1番大事だと思うのがコミュケーションが取れることです。
なぜなら、製造業は1人で作業をするわけではなく周りとの連携が不可欠だからです。
自分が社員の立場でも、コミュニケーションが取りやすい人の方が一緒に仕事をしたいと思いますよね?
上司や同僚と仲良くするのは、試験を有利にしても損はありません。
仕事だけでなく会社の行事や飲み会に積極的に参加して、色んな人に顔と名前を覚えてもらいましょう。
コミュニケーションが苦手という人も多いので、周りと差を拡げるチャンスです。
次に正社員になりやすい人の特徴は「リーダー格として働ける」人です。
期間工から正社員になる人の多くは、試験に受かる前からリーダー格として働いています。
もちろん期間工の中での話ですが、明らかに他の社員よりも上司から頼りにされていることが多いです。
期間工から正社員になる人のほとんどは、後にリーダーや役職としての活躍を期待されています。
そのため、社員になる前から積極的に仕事を覚えて周りを引っ張っていけるようにしましょう。
最後に試験に受かるために重要なのが「熱意がある」ことです。
熱意がある人の周りには、協力してくれる人が必ず現れます。
もちろんこれは、「試験だけ」を頑張る人ではありません。
例えば、ただ仕事をするだけではなく普段から
・創意工夫(カイゼン)をする
・AQCに積極的に参加
・職場を良くしたい気持ちが見える
これらを実践するのがオススメです。
私の周りでも、これらを実践している人には周りの社員が協力して創意工夫(カイゼン)のネタをあげて協力していました。
周りの協力は必要不可欠ですよ
正社員になりやすい人の特徴とは違いますが、あると嬉しいスキルについても紹介します。
最近ではスキルを持った人が、期間工から正社員になるパターンも増えているんです。
特に有利になりそうなスキルはこの2つ
・語学(英語や中国語)
・エクセル(マクロなど)
順番に説明していきますね
英語や中国語が話せると面接時に大きなアピールポイントになります。
なぜなら、正社員を含めてほとんどの人が話せないからです。
最近では大手企業もグローバル化に伴って、海外から研修生を受け入れる機会も少なくありません。
仕事を教えるために通訳の人を雇うことが多いのですが、職場に語学ができる人がいると本当に助かります。
通訳の人も常にいるわけではないですからね。
とくに中国語は英語に比べて話せる人が少ないため、かなり有利に働きます。
私の職場では、中国人が期間工から正社員になりましたよ
エクセルも使えると有利なスキルの一つです。
なぜなら、生産現場ではエクセルを主流に使っている職場が多いから。
しかし、マクロで業務の効率化が得意な人は多くありません。
上司が困りごとを抱えている場合に、解決できれば評価が上がること間違いなしです。
次に試験で1番大切な面接対策について紹介します。
こちらで紹介する質問内容や回答例は、実際に試験を受けた期間工と面接をやっている上司の話がもとになっているため信頼性はかなり高いです。
とくに重要なのはこの3つ
・社員になったらどうしたいのか?
・自分の仕事について答えられるようにする
・仕事の中で工夫していることは?
どれも重要なので確実に答えられるようにしておきましょう。
期間工から正社員になりたい理由はなんでしょうか?
お金や安定性が欲しいというのが本音かもしれません。
しかし、それだけではダメなんです。
「社員になったら何をしたいのか?」
この質問には「あなたを採用したらどんなメリットがあるの?」といった会社側の気持ちが込められています。
回答は職場の問題点をあげて、解決に導けるようなものがオススメです。
- 回答例
- 私の職場は今後、海外への移設や応援を長期目標として掲げています。
そのため、マニュアル作成や教育へ対応できる人員の確保が必要です。
しかし、班員の中には語学や教育に長けている人材がいないのが現状なんです。
だから、私が社員になったら得意の英語を生かして課題達成のために中心となって働きたいと考えています。
自分の仕事について聞かれたらどのように答えますか?
例えば車の組み付けを行なっているとして、「組み付けをやっています」とだけ答えるのはNGです。
面接官は普段から、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのかを見ています。
例えば、組み付けを行う上で気をつけている点や課題など一歩踏み込んだ回答を考えておきましょう。
- 回答例
- 私は車の組み付け工程を担当しています。
決まった時間の中で部品を組み上げていくのは大変な作業です。
しかし、モノづくりが好きな私にはやりがいのある仕事だと感じています。
また、仕事をする上で私の作業がお客様の安全に繋がるのだと常に意識し緊張感を持つように心がけています。
「工夫している点」を答えられるようにしておくのは重要です。
なぜなら、会社側はあなたがどのような姿勢で仕事に取り組んでいるかを知りたいからです。
言われた仕事だけを行っていた人は、この質問に答えることができません。
反対に仕事で工夫している内容を答えられる人は、前向きに仕事に取り組んでいると分かりますよね。
試験を受ける前に今一度、自分の仕事について考えてみてください。
- 回答例
- 私は車の組み付け工程を担当しています。
私の工程ではマニュアル化されているものの、初心者など慣れていない人にはやりづらいことがありました。
そこで私は、入社当初からやりづらいことや分かりにくい点があれば上司に打ち上げて、改善に取り組めないかチャレンジしています。(具体的な内容があれば紹介する)
その証拠に創意工夫(カイゼン)を毎月5件実施し、今では累計60件以上です。
今後、正社員に採用されて自身の裁量が拡がったら更なる改善を行いたいと考えています。
正社員になるのは難しくないと言うと語弊があるかもしれません。
正社員登用の倍率は会社にもよりますが、10倍ほどと言われています。
私が以前に期間工50人に取ったアンケートでも認識は大きくズレていませんでした。
・正社員を目指したことがない 37人
・正社員を目指していた 10人
・採用がなかった 2人
・正社員になった 1人
期間工の中に期間工を目指す人は5人に1人の割合です。
その中から10人に1人が実際に正社員になっています。
しかし、この中にはここまで紹介した内容をほとんど実践していない人が含まれていることを忘れてはいけません。
紹介してきた内容を実践できれば、試験に受かるのは数字ほど難しくはないはずです。
・コミュニケーションが取れる
・リーダー格として働ける
・熱意がある
期間工から正社員になるためには、半年〜1年働いて試験資格を得た上で合格する必要があります。
一般的に難しいと言われている正社員登用試験ですが、紹介した内容を実践できれば学歴など関係なく合格が可能です。
実際に私の知り合いには、中卒や高卒でも大手企業の正社員になった人が何人もいます。
将来に不安を抱えている人や大手企業に就職したい人は一度期間工からチャレンジしてみてはどうでしょうか?
期間工で働いてみて、仕事が合わなければお金だけ稼いで辞めればいいだけですからね。
年収400万円以上稼げるので、バイトなどよりも断然オススメですよ。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました
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